2026年9月2日(水)
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Google、9月にDSAをAI Maxへ強制移行——Meta Andromedaに続く「クリエイティブが信号」時代と運用担当者が今すぐやるべきこと

2026年4月、GoogleはDynamic Search Adsを9月末までにAI Max for Searchへ自動アップグレードすると発表した。自動生成アセットやキャンペーンレベルのブロードマッチも統合され、9月以降のDSA新規作成は不可となる。本誌は、Meta Andromedaとの構造的な共通点を分析しつつ、強制移行までに整えるべき除外URL・ブランドガイドライン・AB計測体制の3つの土台を、Google Marketing Live直前の文脈とともに解説する。

WebTech Journal 編集部

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Googleは2026年4月、検索広告のレガシー機能であるDynamic Search Ads(DSA)を9月末までに「AI Max for Search」へ自動アップグレードすると発表した。同時に自動生成アセット(ACA)、キャンペーンレベルのブロードマッチ設定もAI Maxに統合される。9月以降は、Google Ads UI・Editor・APIすべてでDSAの新規作成ができなくなる。

Search Engine Landの報道によれば、現在は移行ツールが順次展開中で、既存の履歴設定とデータは標準アドグループに引き継がれる。Googleの公式説明では、AI Maxの全機能(検索語句マッチング、テキストカスタマイズ、最終URL拡張)を有効にした場合、検索語句マッチングのみと比較してコンバージョン数または価値が平均7%増加するとされる。

Meta Andromedaと同じ「クリエイティブが信号」構造

注目すべきは、AI Maxが2025年10月にグローバルロールアウトされたMeta Andromedaと、構造的にきわめて似ている点だ。

Search Engine Landが解説するAndromedaの仕組みでは、ターゲティングはAIが過去の行動データから自動推定し、広告主が制御するのは主にクリエイティブだけになる。AI Maxも、最終URL拡張やテキストカスタマイズによって「広告主が指定したキーワード」の重要度を相対的に下げ、AIがランディングページの内容と検索意図を直接マッチングする。

両者に共通するのは「ターゲティング設定が信号源だった時代から、クリエイティブが第一信号になる時代への転換」だ。広告主が選べる変数の数は減り、代わりにLP・広告文・商品データの品質が成果を決める。これは運用代理店のスキルセットを根本から変える変化と言ってよい。

ただし注意も必要だ。Googleの「7%増」はあくまで自社測定値であり、広告主の独立検証データはまだ十分蓄積されていない。実装後にCPAが悪化する事例もPPC.landの分析で複数報告されている。鵜呑みにせず、自社で必ず検証する姿勢が要る。

9月までに整えるべき3つの土台

筆者の見方では、9月の強制移行に備えて運用担当者が今すぐ整えるべき土台は3つある。

ひとつ目は除外URL・除外キーワードの整備だ。最終URL拡張が有効になると、意図していないLP(古いキャンペーンページ、ブログ記事、404)への流入が起きやすい。サイト全体のURLリストを棚卸しし、AI Maxに見せたくないURLは早期に除外設定する。

ふたつ目はブランドトーンガイドラインのテキスト化。AI Maxは広告文を自動拡張するため、ブランド固有の禁則語(誤訳されやすい商品名、競合名、規制ワード)を「ブランドガイドライン」として登録できる。ここを整えていないと、思わぬ広告文が配信されるリスクが残る。

みっつ目はAB計測体制だ。9月の自動移行を待つのではなく、5〜6月に既存DSAキャンペーンの一部をAI Maxへ手動移行し、CPA・コンバージョン率の差分を計測しておく。比較データがなければ、9月以降の成果変動を「移行のせい」か「市場のせい」か判定できない。

Google Marketing Live直前の地ならし

5月20日にGoogle Marketing Live 2026が控えている。今回のDSA廃止発表は、その地ならしと見るのが妥当だ。GMLでは、AI Maxの本格的な機能拡張(Shopping/Travelへの展開、Andromedaに対応するクリエイティブ生成機能など)が発表される可能性が高い。

DSAに長く頼ってきた事業者ほど、9月までの猶予期間は短い。「自動移行されてから考える」では、そもそも比較対象を持てない。今のうちに手を動かしておくことが、9月以降の運用成果を決める。

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