2026年7月24日(金)
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Google「動的検索広告(DSA)」9月に終了——AI Max強制移行で検索広告の「キーワード時代」が終わる、日本の運用者が夏までに済ませるべき3つの準備

Googleは4月15日、検索広告向けAI機能「AI Max for Search」の正式版公開と、動的検索広告(DSA)・自動作成アセット・キャンペーンレベル部分一致の9月自動アップグレードを[公式ブログ](https://blog.google/products/ads-commerce/dsa-upgrade-to-ai-max-2026/)で発表した。検索広告が「キーワードを運用する仕事」から「AIに意図を教える仕事」へ構造変化する転換点——9月のXデーに向けて日本の運用者が夏までに進めるべき準備を整理する。

WebTech Journal 編集部

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Googleが2026年4月15日、公式ブログで動的検索広告(DSA)を事実上終了させると発表した。2026年9月より、DSAと自動作成アセット(ACA)、キャンペーンレベルでの部分一致設定の3つの「レガシー機能」は、新しい「AI Max for Search」に自動アップグレードされる。DSAが登場してから12年、検索広告の一時代が終わる瞬間だ。

廃止されるのはDSAだけではない

Search Engine LandSearch Engine Journalの報道によれば、今回の措置で廃止対象となるのは次の3つだ。

  1. 動的検索広告(DSA)——Webサイトのコンテンツを元にGoogleが自動で広告文と遷移先を生成する仕組み
  2. 自動作成アセット(ACA)——広告グループごとに追加の広告見出し・説明文を自動生成する機能
  3. キャンペーンレベルでの部分一致設定——キャンペーン全体に部分一致を一括適用するオプション

9月に新規DSAキャンペーンの作成がGoogle Ads・Editor・APIすべてで不可になり、既存DSAはAI Maxの一機能である「最終ページURLの拡張」に統合される形で自動移行される。いまから「DSAで動かしておいて秋以降考える」という選択肢は、実質的に閉じている。

AI Maxが達成したとされる「+14%」の中身

GoogleのAI Max正式化発表によれば、検索キャンペーンでAI Maxを有効化した広告主は、同等のCPA/ROASで平均14%のコンバージョン増を観測している。特に完全一致・フレーズ一致に依存してきたキャンペーンほど伸び幅が大きく、逆に非リテール領域に限れば、フル機能利用時で平均7%増にとどまる。

この数値は重要だ。「14%増」はあくまでGoogle側が集計した成功事例の平均であり、自社のアカウントに同じ結果が再現される保証はない。特にマッチタイプの制御で精度を上げてきた成熟アカウントでは、AI Maxへの移行直後にCVRやCPAが悪化し、学習期間を挟んで回復する——というパターンが米国の実装事例から見え始めている。

日本の運用者が夏までに済ませるべき3つの準備

第一に、ブランド除外キーワードと除外URLの整理。AI Maxは検索語句マッチングと最終URL拡張によってカバー範囲を広げるため、何もしなければ自社の競合ブランド検索や、社内向けページへの遷移が起きやすくなる。除外設定は従来以上に重要な制御手段になる。

第二に、コンバージョン計測の再点検。AI Maxは投入されたコンバージョンシグナルを軸に最適化する。裏を返せば、計測が不正確だったり、マイクロコンバージョンを誤って主要CVに設定していれば、AIは誤った方向に自動で学習を進める。夏の任意移行フェーズのうちに、Enhanced Conversions・オフラインCVインポート・CV値の重み付けを棚卸ししておきたい。

第三に、任意移行フェーズでのテスト運用。現在Google Adsにはアップグレードツールが提供されており、DSAや部分一致キャンペーンの過去設定・データを新しい標準広告グループに引き継ぐ形でAI Maxに切り替えられる。9月の一斉強制移行ではパフォーマンスの揺らぎと原因究明が重なり混乱しやすい。小規模キャンペーンから先行してA/Bを走らせ、学習期間の挙動を把握しておくことが、秋以降の事故防止につながる。

「キーワードを運用する仕事」の終わり

日本ではWeb担当者Forumも本件を「検索広告の歴史的転換」として報じた。構造的に見ると、今回の変化は単なる機能の置き換えではない。検索広告は「キーワードを選び、入札を刻む仕事」から「AIに意図とビジネスゴールを教える仕事」へ変質する。

この先も勝ち残るのは、クリエイティブとランディングページ、そしてCV定義という「AIに与える教材」の質を高められる運用者だ。DSAの終了は、その現実を9月までに飲み込めというGoogleからの最後通告でもある。

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