2026年10月21日(水)
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YouTubeの「買い物タグ」にAliExpressが参戦——日本は楽天とYahoo!が先行、広告主が見直すべきクリエイター施策

AliExpressは10月20日、YouTubeとのグローバル提携を発表した。米国・ブラジル・英国・ドイツに拡大するが、日本は対象に含まれていない。日本では既に楽天市場(2月)とYahoo!ショッピング(9月)が連携済みだ。公式発表と国内の発表を突き合わせ、事実と未確認の点を分けたうえで、動画がアフィリエイト型の販売チャネルになる流れの中、広告主とECが今確認すべき点を整理する。

WebTech Journal 編集部

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動画を見て、そのまま商品ページへ——YouTubeのこの導線に、新しい小売プレイヤーが加わった。AliExpressは10月20日、YouTubeとのグローバル戦略的アフィリエイト提携を発表した。

事実:何が発表されたか

発表によれば、対象の条件を満たすクリエイターは、YouTube Studioで商品を選び、長尺動画・ショート・ライブ配信にタグ付けできる。視聴者はYouTubeからAliExpressへ移動して購入し、クリエイターは成果に応じた報酬を得る。カテゴリは家電、スポーツ・アウトドア、住まい、ライフスタイルなどで、国際ブランドや現地ブランドを集めた「Brand+」に力点を置く。

展開は韓国で3月に開始済みで、今後は米国、ブラジル、英国、ドイツに広がる。以降の拡大はYouTubeのアフィリエイトプログラムの展開に合わせて段階的に進むとされる。日本は今回の拡大対象に挙がっていない。Social Media Todayの報道によれば、YouTubeは年末までに35市場のクリエイターへアフィリエイト掲載を広げる計画だ。

日本ではすでに「二強」が動いている

日本ではYouTubeショッピング アフィリエイト プログラムが2月19日に開始し、最初のパートナーは楽天市場だった。楽天アフィリエイトの仕組みで成果報酬が支払われる。続いて9月25日には、Yahoo!ショッピングも連携を発表した。商品カテゴリごとの基本報酬率は2〜4%で、ストアが特別料率を上乗せできる。同リリースは、日本のYouTubeにおけるショッピング関連動画の視聴時間が前年比50%超増加したと、YouTubeの社内データ(4月時点)を引いて説明している。

考察:動画が「成果報酬の販売チャネル」になる

ここからは筆者の見立てだ。三つの動きを重ねると、動画は広告枠であるだけでなく、モール各社が奪い合う成果報酬型の販売チャネルへ変わりつつある。ストアが報酬率を上乗せして露出を競える設計は、検索広告の入札に似た競争を、クリエイターの推薦枠に持ち込む。

日本にAliExpressが来るかは未発表だ。仮に来るとしても、価格訴求の強い海外モールが参入すれば、国内ブランドの比較対象が増える可能性がある。ただしこれは推測にすぎない。韓国の成果や米国での実績が公表されておらず、提携の効果はまだ検証されていない。また、AliExpress側のデータ(取扱商品数や米国での伸び)は第三者の引用であり、一次の裏付けが乏しい。数字の独り歩きには注意が要る。

広告主・EC担当者の次の一手

  1. 自社商品が対象モールに出ているか確認する:楽天市場、Yahoo!ショッピングに出店しているなら、アフィリエイト対象かどうかを確認し、報酬率の設定を見直す。
  2. クリエイター施策を成果で評価できる形にする:モール経由の購入は、自社サイトのアナリティクスに現れない。モール側のレポートで、動画経由の成果を分けて把握できるか確認する。
  3. ステマ規制への対応を点検する:成果報酬の紹介は広告表示が必要になるため、タグや概要欄の表記ルールをクリエイターと共有する。
  4. 海外モールの動向を月次で追う:日本展開の可能性を判断するため、YouTubeの対象国の拡大を定点観測する。

動画から買う行動は、すでに日本でも仕組みが整い始めている。次に問われるのは、誰の商品が、どのクリエイターに、どの条件で選ばれるかだ。

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