2026年9月2日(水)
SEO

8月18日開始のスパムアップデートは2026年3本目——コアアップデートは5月から一度も来ていない。順位変動の「読み方」が入れ替わった

Googleが8月2026スパムアップデートの展開を開始した。だがステータスダッシュボードの記録を並べると、より重い変化が見える。2026年はスパム3本・コア2本で、コアアップデートは5月21日開始のものを最後に3か月近く途絶えている。さらにスパムアップデートの展開期間は26日から1〜2日へ短縮されている。「次のコアで戻る」という復旧計画が成立しなくなった今、変動をどう切り分けるべきかを一次データから整理する。

WebTech Journal 編集部

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Googleは8月2026スパムアップデートの展開を始めた。Google検索ステータスダッシュボードの記録では開始は8月18日16時27分(UTC)、日本時間では8月19日午前1時27分にあたる。適用範囲は全世界・全言語。本稿執筆時点(8月20日)でも完了は記録されていない。

ここまではSearch Engine Landも報じている通りの事実だ。だが同じダッシュボードの履歴を年単位で並べ直すと、単発のアップデートより重い変化が出てくる。

2026年、コアとスパムの比率が反転した

ランキング関連の公式記録を2026年分だけ抜き出すと、こうなる。

  • 3月24日 March 2026 spam update(19時間30分)
  • 3月27日 March 2026 core update(12日4時間)
  • 5月21日 May 2026 core update(11日21時間)
  • 6月24日 June 2026 spam update(2日1時間)
  • 8月18日 August 2026 spam update(展開中)

スパム3本に対してコア2本。しかもコアアップデートは、5月21日に始まり6月2日に終わったものが最後だ。以後2か月半以上、新しいコアアップデートは告知されていない。

2025年は逆だった。コアが3月・6月・12月の3本、スパムは8月の1本だけ。1年で比率がきれいに反転している。

展開速度も変わった

もう一つ、見落とされやすい数字がある。展開にかかる日数だ。

2025年8月のスパムアップデートは26日15時間かかっていた。ところが2026年3月は19時間30分、6月は2日1時間。今回も本稿執筆時点で経過35時間ほどで、まだ展開中だ。「数週間かけて広く効かせる」から「1〜2日で狭く効かせる」へ、明確に振れている。

ここから読み取れること

以下は筆者の解釈である。

第一に、変動の「形」から原因を推測する従来のやり方が使えなくなった。48時間以内に始まって収まる急な下落は、以前ならコアアップデートの初期波と読まれることが多かった。だが今その形状を作れるのは、むしろスパムアップデートの側だ。日付照合の精度は上がったが、日付だけでは原因を特定できない。

第二に、「次のコアアップデートで戻る」という復旧計画が成立しない。3か月来ていないものを待つのは、スケジュールではなく願望である。

第三に、スパムアップデートが判定しているのは品質ではなくポリシー違反だという原則が、相対的に重くなった。日本市場で該当しやすいのは、第三者にサブディレクトリやサブドメインを貸す「サイトの評判の不正使用」と、生成AIによる量産ページに関わる「大規模なコンテンツの不正使用」の2つだ。品質を上げれば戻るという発想では、この2つには届かない。

ただし、断定はできない

一方で、Googleがコアアップデートをやめたと結論づけるのは早い。5月のコアは11日21時間かけて展開されており、次が準備中である可能性は普通にある。AI OverviewsやAI Modeが検索結果の面積を広げたことで、コアアップデートという枠組み自体の相対的な比重が下がっているという読み方も成り立つ。

もっとも、どちらの解釈を採っても実務の打ち手は変わらない。原因をアップデート名で説明するのをやめ、自サイトのどのページ群がどのクエリで落ちたのかを見る側に寄せるしかない。

今週やること

  1. 8月19日(JST)を境に、ページ単位・クエリ単位で日次の差分を取る。 ディレクトリ単位の集計だけでは、狭く効くタイプの更新は見えない。なお本誌が先日報じた通り、Search Consoleの生成AI関連レポートは8月13日から不整合が出ていた。比較の基準日を取る際は、この期間のデータを鵜呑みにしないほうがいい。
  2. 手動対策の通知が来ていないことを確認する。 スパムアップデートはアルゴリズム側の処理であり、通知は出ない。通知がないこと自体は「無事」を意味しない。
  3. 第三者コンテンツを載せているディレクトリと、テンプレート量産されたページ群を棚卸しする。 展開中の今なら、下落が確定する前に整理できる余地がある。

展開はまだ終わっていない。数字が動くのはこれからだ。

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