2026年10月12日(月)
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GoogleがDSA廃止を2027年2月へ再延期——独立テストが示した「ROAS35%減」が突きつける自動化広告の死角

Googleは動的検索広告(DSA)からAI Max for Searchへの自動移行期限を、当初の2026年9月から2027年2月へと延期した。理由は広告主からのフィードバックへの対応とされるが、背景には独立テストで報告された「AI MaxのROASが従来型より約35%低い」という具体的な懸念や、型番商品の遷移先ページ精度の低下がある。自動化を急ぐGoogleの姿勢と、現場が求める精度・制御性のギャップから、日本の広告主が今準備すべきことを考える。

WebTech Journal 編集部

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結論:Googleは自動化を急ぎすぎた

Google Adsは2026年6月、動的検索広告(DSA)からAI Max for Searchキャンペーンへの自動移行スケジュールを変更したと公式Google Ads開発者ブログで発表した。新しいスケジュールでは、2026年6月にDSAキャンペーンの新規作成機能を復活させ、2026年6月から2027年1月までをテスト・任意移行期間とし、2027年1月にDSAの新規作成を廃止、2027年2月に自動移行を実施する。Web担当者Forumが2026年4月時点で伝えていた当初の想定は「2026年9月に自動的に強制移行」だったため、実質的に5カ月の延期となる。

延期の理由をGoogleはどう説明したか

ppc.landの報道によれば、Google Ads Liaisonのジニー・マーヴィン氏は、広告主からのフィードバックを踏まえ「繁忙期である第4四半期中に大きなアカウント変更を強いることを避けるため」延期したと説明している。表向きは広告主への配慮だが、その裏には無視できない技術的な懸念が存在する。

独立テストが示した具体的な懸念

同記事が伝える業界からの懸念の核心は、AI Maxにおけるページマッチング精度の低下だ。特定の冷蔵庫モデルを検索するクエリに対し、従来のDSAでは個別商品ページに到達していたのに対し、AI Maxではメーカーの汎用ページへ誘導されてしまう事例が報告されたという。さらに、独立したテストではAI Maxが従来のマッチタイプに比べて約35%低いROASを示したとされる。この数値は特定のアカウント構成や業種における結果であり、すべての広告主に一律に当てはまるとは限らない点には留意が必要だが、Googleが延期を決めた背景として説得力のある材料であることは間違いない。

反論・別の見方

Googleは今回の延期を「広告主の声に応えた前向きな対応」と位置づけている。一方で業界の一部には「そもそも十分な検証なしに自動化・強制移行を急ぎすぎた設計上の問題だ」との批判的な見方もある。どちらの評価にも一定の根拠があり、AI主導の広告運用ツールが実運用の精度を伴って初めて信頼されるものであることを、今回の一件は改めて示していると言える。

日本の広告主への意味

日本では前述の通りWeb担当者Forumが4月時点で「9月に自動強制移行」と伝えていたため、今回の延期によって日本の広告主にも追加の準備期間ができたことになる。ただし「延期されたから安心」ではない。2027年1月にはDSAの新規作成自体が廃止される点は変わらず、実質的な猶予は限定的だ。特に型番商品や在庫SKU数の多いECサイトのように、ページマッチング精度が売上に直結する業種は、早めの検証が欠かせない。

今マーケターが準備すべきこと

復活したDSA新規作成機能を使い、AI Maxとの並行運用でROASとマッチング精度を比較検証すること。ページ遷移先の精度が特に重要な商材から優先的にテストを進めること。そして2027年1月のDSA新規作成廃止を見据え、移行のロードマップを今のうちに社内で共有しておくことが求められる。

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