9月24日に始まったGoogleのスパムアップデートは、今年これまでのものと様子が違う。完了まで約2週間と案内されている。
事実:公式に確認できること
Search Engine Roundtableによると、Googleは9月24日(米東部時間の正午ごろ)に「2026年9月のスパムアップデートを公開した。全世界・全言語に適用される」と案内した。展開は約2週間で、今年の過去のスパムアップデートが数日で終わったのと比べて長い。Googleの検索ステータスダッシュボードにも記載されている。
つまり日本語サイトも対象だ。単純計算では、10月8日前後に展開が終わる見込みとなる。
観測:順位変動は週末に大きかった
同サイトの週末の影響レポートでは、9月25〜27日に複数の順位変動計測ツールで変動が大きくなったとされる。業界の観察者は、テンプレート化されたプログラム生成コンテンツ、構造が反復するAI生成ページ、地域名や電話番号の違いだけで量産されたページが影響を受けているように見えると述べている。ただし、これはGoogleが明示した対象ではなく、あくまで第三者の観測だ。
考察:なぜ今回は長いのか
以下は筆者の推測だ。展開に時間をかけるということは、判定の仕組みが以前より複雑になっているか、段階的に反映することでの副作用を抑えようとしている可能性がある。ただし、Googleは理由を説明していない。
本誌が先に報じたGoogleが公式ガイドにAI生成コンテンツは公開前に人が事実確認を、と明記した件や、同日に2か所の公式ガイダンスを更新した件と並べると、同じ方向が見える。AIで書くこと自体ではなく、人の関与が薄いまま量産することに対する姿勢が、文書とアップデートの両面で強まっている。
反対に、順位が動いた全サイトがスパムに該当したわけではない。更新の展開中は、無関係なサイトでも一時的に変動することがある。
運用者の優先順位
- 展開中は大きな修正を避け、Search Consoleの検索パフォーマンスを日次で記録する。完了後の比較に使う
- 下落が出た場合は、量産ページ(地域別、条件別、テンプレート型)の有無を棚卸しする
- 薄いページは、統合・削除・noindexのいずれかを完了後に判断する。展開中に決めると原因の切り分けができない
- 回復には数か月かかる場合がある、との指摘がある点を前提に、経営層へ早めに共有する
補足:日本の運用者が見落としやすい点
「スパム」という語感から、自社には無関係と考えるサイトも多い。しかしGoogleのスパムポリシーは、大量生成コンテンツの不正使用、期限切れドメインの悪用、サイト評判の悪用など複数の項目にまたがる。外注や自動生成ツールで作った地域別・サービス別のページが、意図せず該当する可能性はある。自社だけでなく、委託先が納品した記事やページの作り方も、この機会に確認しておきたい。
アップデートの結果は、10月8日以降に出揃う。それまでは、動かないことが最良の対応になる場合もある。