2026年9月2日(水)
SEO

Google「May 2026 Core Update」ロールアウト開始——3月から2か月での連続展開、E-E-A-Tと「信頼性」が今回の主戦場に

Googleは5月21日(米国時間)にMay 2026 Core Updateの展開を開始した。3月のコアアップデート完了からわずか2か月での連続実施は異例のペースであり、検索品質チームの内部優先度が変わりつつあることを示唆する。今回の評価軸は「信頼性(Trustworthiness)」に大きく傾斜しており、AI生成コンテンツの氾濫で揺らぐ検索結果を立て直す狙いが透ける。日本市場の担当者が今のうちに準備すべきポイントを整理する。

WebTech Journal 編集部

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5月21日(米国時間)11時43分、GoogleはSearch Centralの公式アカウントで「May 2026 Core Update」のロールアウトを開始したと告知した。完了までは最大2週間を要する見込みだ。注目すべきは、3月のコアアップデートが完了してから約2か月という間隔の短さで、Googleがコアアップデートの実施ペースをこれまでより前傾させている可能性が高い。

「ヘルプフルコンテンツ」から「信頼できる発信者」への軸足移動

Search Engine Journalの分析や複数のSEOツール提供企業の観測によれば、今回の更新では「Trustworthiness(信頼性)」が最重要シグナルの一つとして大きく作用しているという指摘が相次いでいる。著者プロフィール、引用元の透明性、一次情報へのリンク構造、専門資格の明示など、E-E-A-Tの中でも「T」に直結する要素を整備したサイトに上昇傾向が見られるという報告がある。

ここで注意したいのは、Googleが公式に「信頼性を重視する」と明言したわけではない点だ。Google自身は「特別なことをする必要はない」「人のために書かれた満足度の高いコンテンツを作り続ければよい」という従来通りの説明にとどめている。一方で、業界アナリストの観測値からは、E-E-A-Tの中でも特に「T」が強く効いているという仮説が支持を集めている。事実と仮説を取り違えないよう、自社サイトの変動を観察するときは複数の計測指標で検証する姿勢が重要だ。

「AI過剰時代」のスパム圧縮という解釈

もうひとつの読み筋は、AI生成コンテンツの氾濫に対するGoogleの自己防衛である。ChatGPTやGeminiの活用が一般化したことで、検索結果には「それらしいが薄い」コンテンツが急増している。3月→5月という短いインターバルでコアアップデートを連射するGoogleの動きは、検索品質を測定し直し、AI過剰時代におけるSERPの実用性を維持しようとする緊急対応とも読める。

ただし、AI生成=即降格という単純な構図ではない点には注意したい。米国の主要SEO観測サイトの言及では、AIで生成した記事であっても、一次情報の引用と専門家による加筆・検証プロセスを通したサイトはむしろ上昇傾向にあるという観察も出ている。問われているのはAIの使用そのものではなく、AI由来コンテンツに対して人間がどれだけ責任を持ち、検証可能性を担保しているかだ。

日本市場の担当者が今やるべきこと

  1. 変動の起点を5月21日に固定して計測する——AIアクセス、Googleアナリティクス、Search Consoleの「Position」「CTR」を、5月21日を境にBefore/After比較する。日本語SERPでの揺れは米国SERPより遅れて表面化する傾向があり、最初の1週間は様子見でよい。
  2. 記事単位ではなく「サイト全体の信頼資産」を見直す——著者ページの整備、運営者情報の透明化、「○○年に執筆」「○○年に更新」のタイムスタンプの正確性、引用元へのアウトバウンドリンクなど、ページ単体ではなくドメイン全体の信頼インフラを見直すフェーズに入っている。
  3. AIアシストの「最後の人間の手」を増やす——AIで効率化した記事ほど、最後に一次情報照合・専門家レビュー・実体験エピソードの追記といった「人間しかできない工程」をどれだけ入れたかが差になる。

3月の更新で動いたサイト、動かなかったサイトの双方が、今回さらに振り回される可能性が高い。「3月で勝ったから今回も大丈夫」という油断と、「3月で負けたからどうせ駄目」という諦め、どちらも避けたい。観測と仮説検証の繰り返しが、これからのSEOの基本動作になる。

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