2026年11月7日(土)
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AIモード広告は「英語のみ・日本は圏外」の段階——それでも日本の広告主が今のうちに整えるべき3つの土台

Googleは10月28日、AIモード内の広告を10市場へ拡大すると発表したが、日本は含まれず、公式ヘルプ上の対応言語は英語のみ。商品リストでのスポンサー枠とオーガニック枠の混在テストやBingのAI概要内広告の兆候も報じられた。事実と未確認情報を仕分けし、マッチタイプ・商品フィード・計測の3点で日本上陸前の準備を整理する。

WebTech Journal 編集部

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Googleは10月28日、AIモード内の広告を新たに10市場へ拡大すると発表した。だが対象に日本は含まれていない。しかも公式サポートページによれば、対応言語は英語のみだ。日本の広告主にとって「まだ先の話」に見えるが、準備できることは多い。

発表の事実関係を整理する

Google公式ブログによると、拡大先はオーストラリア、カナダ、インド、ケニア、マレーシア、ニュージーランド、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、シンガポール。第4四半期にはブラジル、メキシコ、英国が続く予定だ。米国では、フォローアップ質問に広告が出る「マルチターン広告」が始まった。Googleは、AIモード内の商品リストでスポンサー枠とオーガニック枠のクリック率が「すでに近い」と述べている(米国の社内データ、8月20日〜9月3日)。

Google広告ヘルプでは、既存の検索・ショッピング・P-MAXキャンペーンが自動的に対象となり、別予算は不要とされる。AI MaxやブロードマッチはAIモードの会話の文脈とも照合される一方、完全一致・フレーズ一致は明確な購買意図があるクエリでのみ対象になる。形式はテキスト広告とショッピング広告だ。

「CTRが近い」の読み方と、収益化の現実

この数字には注意が必要だ。Search Engine Roundtableは、視覚的な商品リストでの比較が、テキストリンクにも当てはまるのかと疑問を呈している。また同日の決算では、Googleの幹部がAIモードの広告は従来の検索広告より収益化が低いと認めた。この点は本誌のQ3決算記事で詳しく扱っている。「広告主にとって効くか」と「Googleにとって稼げるか」は別の問題として見るべきだろう。

広告とオーガニックの境界が揺れ始めている

同じ週に、AIモードで「Sponsored」と「All products」という見出しが並ぶ表示がテストされているとも報じられた。Googleの広報はSearch Engine Roundtableに対し、ショッピング広告が商業的な検索意図のあるクエリで、オーガニックの視覚的な検索結果とカルーセル内に並び得ると説明した。すべての広告は「Sponsored」と表示される。

さらにBingでは、Copilot搭載のAI概要内にスポンサー結果が出ているという報告がある。ただし根拠はSNSに投稿された1枚のスクリーンショットで、報じた記者自身も再現できておらず、対象地域も明記されていない。現時点では「兆候」にとどまる。

筆者の見立て:日本上陸は「英語圏の次」だが、時期は未発表

ここからは考察だ。日本語のAIモードは2025年9月に提供開始され、それ以前は英語版のみだった。機能が英語圏で先行し、後から日本語対応するという順序は、今回の広告展開でも繰り返される可能性がある。ただしGoogleは日本での提供時期を明らかにしておらず、日付は推測の域を出ない。

重要なのは、今のうちに準備できる土台が、上陸の時期に左右されない点だ。

  1. マッチタイプの見直し:AIモードの会話文脈に乗れるのはAI Maxとブロードマッチ。完全一致中心のアカウントは、対象になる範囲が狭くなる構造だ。
  2. 商品フィードの質:ショッピング枠がオーガニックの商品リストと並ぶなら、タイトル・属性・画像の品質がそのまま比較される。
  3. 計測の設計:新しい面ごとの成果を切り分けられるかは、提供開始後に公式の仕様を確認し、運用ルールに織り込む必要がある。

既に始まっているAIモード広告の連携データの扱いについては、本誌の過去記事も合わせて確認してほしい。

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