2026年9月2日(水)

データ分析

データドリブンマーケティングと分析手法

データ分析

検索結果から「行き先のURL」が消えた——google.com/goto全面展開で、順位計測は1クエリ500〜1,000リクエストの世界に入る

Googleが8月26日、検索結果のリンクをgoogle.com/goto経由の転送に差し替える技術措置を認めた。計測ツールはHTMLから遷移先を読めなくなり、HEADリクエストは通らない。5ページ分の順位を解決するのに500〜1,000リクエストが必要だとNozzleは報告する。順位レポートは「安いから毎日出せた」成果物だった。その前提が崩れるとき、日本の代理店とインハウスは計測の何を捨て、何を残すのか。

データ分析

GTMスニペットが gtag('config') を無視する日が来る——「動いているから触らない」計測が、静かに壊れる側の条件

Googleがタグマネージャーのヘルプに追記した一文が重い。gtm.jsスニペットは今後 gtag('config') を認識も待機もしなくなる。GTM以外のID(G-/AW-/DC-)をgtm.js経由で読み込んでいるサイトは「非対応実装」に分類され、該当コンテナには通知メールがすでに届いている。7月9日の挙動変更から8月20日の統合発表までを時系列で追い、自社が該当するかを5分で判定する手順と、直し方2通りをまとめる。

データ分析

Search Consoleに「サイトを持たないプロパティ」が生まれた——Instagram・TikTok・X・YouTubeの検索データを、誰が月次レポートに載せるのか

Search ConsoleにInstagram・TikTok・X・YouTubeを接続できる「プラットフォームプロパティ」が段階的に展開されている。自社SNS投稿がGoogle検索やDiscoverでどう見られているかが投稿単位でわかる一方、プラットフォーム内の露出は見えず、GA4とも接続されない。サマリーと詳細で数字が合わない仕様も公式に明記されている。SEOとSNSの分業線をまたぐこの機能を、実務でどう扱うかを整理する。

データ分析

GoogleタグがGTMコンテナに「昇格」する——最適化ボタンを押した瞬間、アカウント連携とRead権限が自動で付く

Googleが8月20日、GoogleタグとGoogle Tag Managerの統合を公式ヘルプで発表した。gtag.jsの追加ロードが不要になり計測は速くなる。ページ上の要素を選ぶだけでイベントを作れるVisual taggingも入る。だが本当に確認すべきは「コンテナの最適化」フローの副作用だ。コンテナはGoogleの各配信先アカウントと自動でリンクされ、既定で読み取りアクセスが付与される。代理店・事業部・制作会社が同じコンテナを触る日本企業ほど、押す前に決めておくべきことがある。

データ分析

8月13日から9日間、Search Consoleの「AI検索の数字」は欠けていた——同じ週にGemini 3.7投入とReddit引用消失が重なった

8月中旬、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートでインプレッションが急落した。原因はGoogle側のログ欠損で、John Mueller氏が「検索での可視性の変化ではない」と明言している。同じ週にはGemini 3.7 FlashのAI Mode追加、ChatGPTでのReddit引用消失も重なった。計測が壊れている期間にアルゴリズムも動く——この9日間をどう扱い、8月のレポートに何を書くべきかを整理する。

データ分析

GoogleタグとGTMが統合される——「最適化」ボタンの本当の中身は、計測アカウントへのリンクが自動で張られ、既定でRead権限が配られることだ

8月20日、GoogleがGoogleタグとGoogle Tag Managerの統合を発表した。UIの刷新とgtag.js依存の解消は歓迎できるが、ヘルプを読むと「最適化」フローには別の中身がある。コンテナとGoogle広告・GA4アカウントのリンクが自動で確立され、Read権限が既定で付与される。代理店・事業会社・制作会社が入り組む日本の運用体制では、押す前に権限設計を確認したい。新スニペットからgtag configコマンドが消える点も含めて整理する。

データ分析

Google広告に「Enhanced matching」が予告なく現れた——自社の顧客リストが届く範囲が、パブリッシャー側の同意ユーザーまで広がる

8月19日、一部のGoogle広告アカウントのカスタマーマッチ設定に「Enhanced matching」というオプトイン項目が出現した。Googleの説明は「同意済みユーザーと、パブリッシャー側の同意済みユーザーをマッチングしてリーチを拡張する」。参加パブリッシャーも増分リーチ量も公表されていない。同じ日にGoogle Ads API v25.1が計測機能を拡張したが、目玉のLift APIは許可制。データ接続は広く、検証手段は狭く配られる非対称と、改正個情法下での実務判断を整理する。

データ分析

Search Consoleの生成AIレポートが8月13日から壊れていた——AI検索の計測は「公式ダッシュボード・UTM・サーバーログ」の三重に穴が開いている

Googleは8月13日以降、Search Consoleの「検索における生成AI」パフォーマンスレポートで表示回数が減少するログ障害が発生していたことを、自社のデータ異常ページで認めた。検索そのものの問題ではなくレポート側の不具合だが、多くのサイトにこのレポートが展開された直後の出来事である。同じ時期にChatGPT側の参照構造の調査も公開され、AI検索の露出を測る3つの手段すべてに死角があることが明らかになった。

データ分析

ChatGPT流入が1年で4倍になっても、レポートには1割も映らない——AI経由の売上を「ブランド検索」に取り違えている

DemandbaseがB2Bサイト1,584テナント・110億訪問の計測から、ChatGPTからの月間リファラルが1年で303%増えたと発表した。だがSimilarwebの別調査では、AIに影響された訪問のうちリファラとして計上されるのは8.8%にすぎず、約56%はブランド検索として着地している。GA4は2026年5月にAIアシスタント用のチャネルを追加したが、それが拾えるのは前者だけだ。AI流入を「増やす」KPIが構造的に誤差を測ってしまう理由と、代わりに何を基準線に置くべきかを整理する。

データ分析

GAのコンバージョン計測窓が「1日単位で自由」になった——自由と引き換えに手放すのは、去年の数字と比べる権利

Google Analyticsのコンバージョン計測ウィンドウが、プリセット選択から任意の日数指定に変わった。クリックスルーは1〜90日、エンゲージビューは1〜30日。商談サイクルに合わせられるのは前進だが、変更は遡及適用されない。窓を1日でも動かした瞬間、前後の数字は連続しなくなる。何を得て何を失うのか、そして変更前にやっておくべき記録の作り方まで整理する。

データ分析

Googleが「同業他社の平均値」を配り始めた——Ask Advisorのベンチマーク機能が静かに奪う、レポートの主導権

Googleが8月10日、Google広告とGoogle Analyticsに新たなエージェント機能群を発表した。目玉のひとつが、自社のキャンペーン成果を「類似ビジネスの匿名化された平均値」と比較するベンチマーク機能だ。便利な機能に見えるが、これは「何と比較して良し悪しを判断するか」という基準そのものをプラットフォームが握るという変化でもある。支援会社・事業会社それぞれの立場から、この機能が実務にもたらす影響を考える。

データ分析

Search Consoleの生成AIレポートが全ユーザーに開放——「引用された」は見えて「その後どうなった」は見えない設計の意味

8月11日、Google Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートが、公式アナウンスのないまま事実上の全面展開に入ったと報告された。だが見えるのはインプレッションだけで、クリックもCTRもクエリもない。一方、国内167サイトの実測では生成AI経由の流入は全体の0.161%にとどまる。「7.8倍」と「0.161%」を同時に見たとき、GEO投資の説明の仕方はどう変わるのか。本記事では計測できるようになった範囲と、まだ空白のままの領域を切り分け、明日から見るべき3つの実務を示す。