2026年6月10日(水)

最新ニュース

SEO

Google AI Modeが10億人に到達——「1位でもCTR3割減」時代に、SEO担当者が『引用される側』へ回るための条件

Google I/O 2026でAI Modeは月間10億ユーザーを突破し、既定モデルがGemini 3.5 Flashへ更新された。検索結果のクリックを巡る前提が崩れるなか、複数の独立調査が示すCTR下落の実像と、Googleが公表した公式の「AI検索最適化」指針を統合し、順位最適化から引用獲得への発想転換を実務目線で解説する。

業界動向

広告の王者が交代する2026年——MetaがついにGoogleを抜く。日本のソーシャル広告「4割接近」が映す同じ地殻変動

デジタル広告の盟主が25年ぶりに入れ替わる。eMarketerは2026年、Metaの純広告収入がGoogleを初めて上回ると予測した。本記事では、この逆転を生んだ「自動化」という一語を軸に、電通が示した日本市場のソーシャル広告4割接近というデータと重ね合わせ、日本のマーケターが予算配分で今すぐ問い直すべき点を整理する。

業界動向

世界の広告費、ついに「1兆ドル」超え——だが総額の華やかさが隠す、リテールメディアと媒体権力の移動

電通グループの最新予測によると、2026年の世界の広告費は前年比5.1%増で初めて1兆ドル(約161兆円)を突破する。オリンピック、ワールドカップ、米中間選挙が需要を押し上げる『当たり年』だ。本記事では、成長を牽引するリテールメディアの構造的な強さ、総額拡大の裏で進むGoogleからMetaへの権力移動、そして日本のマーケターが今すべき3つの備えを読み解く。

EC

「日本でライブコマースは流行らない」が崩れる日——TikTok Shopが年内1,280億円、主役は35〜54歳女性

TikTok Shopの日本市場が、サービス開始から半年で150億円を突破し、年内に約1,283億円規模へ急拡大すると予測されている。主役は10代ではなく35〜54歳の女性、ライブ配信のCVRは最大30%。本記事では、長く言われてきた『日本ではライブコマースは流行らない』という通説が崩れつつある実態と、GMV偏重の落とし穴、そして利益を残すための参入判断を解説する。

SEO

Googleの2026年5月コアアップデートが完了——「6月9日まで動くな」が回復の最短距離になる理由

Googleの2026年5月コアアップデートが6月2日に約12日間の展開を経て完了した。業種・国を問わない「派手な」変動が観測されたが、Google自身が「クリーンな比較は6月9日以降」と明言している。本記事では、慌てた修正が最悪手になる理由、AI検索の逆風と重なる『二重苦』をどう切り分けるか、そして実務者が今週やるべき具体策を整理する。

EC

Shopifyの全店舗が「ChatGPTの中の店」になる——エージェンティックコマースが日本のEC事業者に迫る、商品データ整備という新常識

Shopifyが、対象の全店舗をChatGPTやGoogle AI Modeなどの「AIチャットの中」で発見・購入可能にする仕組みを既定で有効化した。検索からサイトへ誘導する従来の導線が、「AIに相談し、その場で買う」へと組み替わりつつある。本記事ではShopifyの公式発表をもとに、エージェンティックコマースの実像と、日本のEC事業者が今すぐ着手すべき商品データ整備の論点を整理する。

AI・MarTech

ChatGPT広告、数週間内に日本上陸へ——「会話の文脈に溶ける広告」がマーケターに突きつける3つの問い

OpenAIが、ChatGPTの広告パイロットを日本を含む5カ国へ拡大すると公式発表した。検索結果でも投稿フィードでもない「会話の途中」に現れる広告は、これまでの運用型広告と何が違うのか。本記事では、OpenAIの一次発表と米国での先行展開から、答えの独立性・プライバシー設計・無料層限定という設計思想を読み解き、日本のマーケターが準備すべきことを整理する。

最新コラム

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コラム

「エンジニアはもういらない」は半分正しい —— AIで何かを作る人が、次のエンジニアだ

「AIが書けるなら、もうエンジニアは要らない」。SNSではそんな声が飛び交う。だが私は、1年で100個近くアプリを作ってみて、まったく逆の結論にたどり着いた。エンジニアの定義が「コードを書く人」から「テクノロジーで価値を作る人」へと変わるだけだ。そして、その新しい定義の分水嶺は驚くほどシンプルだ——かけたコストを上回る価値を、本当に生めるのか。経営者がいま向き合うべき問いを、実装する側の視点から書いた。

上村 謙輔
コラム

AIは足し算ではなく、掛け算だ ― 「全社員にAI」という号令の前に考えたいこと

「これからはAIを使えない人間に価値はない」――そんな号令とともに、全社員へのAI展開に踏み切る企業が相次いでいる。そのプロセス自体には尊い価値がある。だが私は、現場でいくつもの「その後」を見てきて、一つの疑問を抱くようになった。AIは全社員が等しく使いこなせるツールなのか。私はAIを「掛け算のツール」だと考えている。だとすれば、全社一律の号令は本当に組織を豊かにするのか。本稿は、AI活用を否定するためではなく、より意味のある活用を選び取るための問題提起である。

上村 謙輔
コラム

AI活用は「広く浅く」ではなく「狭く深く」だ — 全社員にAIを使わせる経営に、なぜ未来がないのか

「全社員にAIを使え」という号令が日本中の会社で響いている。社員300人に作らせて100アプリができた、という成果報告も聞く。しかし、誰でも作れるものに価値はあるのか。コンテンツ業界ではすでにAI起因のジリ貧化が始まっており、効率化した分そのまま単価が下がるという皮肉な状況が起きている。私はWeb解析の現場で20年仕事をしてきたが、AIで生き残るために必要なのは「広く浅く」ではなく、自分の専門性を「狭く深く」掘り下げる方向にAIを使うことだ。そしてこれは現場に丸投げできない、経営層が責任を背負うべき戦略課題である。

上村 謙輔
コラム

MDファイルは「超著作物」である ― Claude Skills無法地帯時代に、作り手へのリスペクトを問う

Claude SkillsやMDファイルの公開・共有が加速する一方で、「たかがマークダウンファイル」という軽い認識のもと、無断コピー・転売が横行しつつある。私自身、20年分のウェブアナリストとしてのノウハウを、構造化されたMDファイル群として外在化している最中で、すでに10時間以上を費やしている。これから50時間、100時間とかかっていく作業だが、完成したそのファイル群は一瞬で複製可能だ。MDファイルは自然言語で書かれているがゆえに、プログラムコードのような保護意識が働きにくい。しかしその中身は、先人たちの血と汗の結晶であるノウハウそのものである。本稿では、作成者の意図を最上位に置く倫理観と、MDファイル群を「超著作物」として扱う意識変革の必要性を訴える。

上村 謙輔
コラム

AIで浮いた時間は、結局"誰"のものになるのか——会社にとっての業務効率化を、もう一度考える

AI による業務効率化は進んでいるが、"浮いた時間をどう使うか"を真剣に議論している会社は驚くほど少ないように感じる。人員削減、新規事業、勤務時間短縮、サービス深化——そのどれもが、会社・社員・顧客のいずれかを損なう構造を抱えているように見える。80%がAI導入に抵抗し、知人の会社では30人を10人に整理した上でAI活用を目指したが、現場は"なんちゃって効率化"に止まっている。個人のAI活用は自由を広げる素晴らしい話だが、会社にとっての効率化はそれとは別の次元にある——20年Web分析に携わってきた私の実践と失敗から感じている"モヤモヤ"を共有したい。

上村 謙輔