2026年6月3日(水)

最新ニュース

広告

「広告運用はGUI操作ではなくなる」——Google Marketing Live 2026が告げた運用者の仕事の終わりと、AI Brief時代に勝つ条件

Google Marketing Live 2026でGoogleは広告スタック全体をGeminiで再構築すると宣言した。AI Maxの正式版化、自然言語でブランドを記述する「AI Brief」、4プロダクトを横断する統合エージェント「Ask Advisor」。運用者の競争力は入札調整からブランドの言語化と一次データの質へ移る。日本の広告主・代理店が今すべき準備を整理する。

AI・MarTech

LINEヤフー広告でCVR10%向上・CPA4%改善——統合基盤と「自走する接客」AIエージェントが、日本の運用型広告を作り変える

2026年4月に始まった統合広告基盤「LINEヤフー広告」が、CVR10%以上向上・CPA4%以上改善という成果を出し始めた。さらにLINE公式アカウントへAIエージェントが実装され、自律的な接客で成約まで誘導する構想も発表。本記事では海外のAI広告トレンドと重ね、日本のマーケターが今着手すべき2つの準備を示す。

SEO

Google検索「25年来の最大刷新」の裏で進むクリック消滅——AI Modeのゼロクリック率93%、SEO担当者が今すべき指標の転換

Google I/O 2026でAI Modeが10億ユーザーを突破し、検索ボックスは25年来の刷新を迎えた。だが裏ではクリックが消えている。検索全体の64.82%、AI Overviews表示時83%、AI Mode 93%がゼロクリックだ。本記事は複数の調査データを統合し、量から質へと変わる検索の新前提と、日本のSEO担当者が取るべき3つの行動を示す。

広告

ChatGPT広告が6月「成果報酬」へ——OpenAIがコンバージョン最適化を解禁、日本のマーケターが今のうちに整えるべき2つの基盤

OpenAIが6月初旬からChatGPT広告でコンバージョン最適化キャンペーンを開始する。OpenAI PixelまたはConversions APIを設定した広告主が対象で、GoogleやMetaと同じ成果報酬型の運用基盤がAIチャットに移植される。本記事では破壊力と計測上の課題、日本のマーケターが今準備すべきことを整理する。

業界動向

Metaが今年、広告売上で初めてGoogleを抜く——eMarketer予測が映す「検索の時代」から「レコメンドの時代」への地殻変動

2026年、Metaの世界デジタル広告純売上が初めてGoogleを上回る。eMarketerはMeta 2,434億ドル、Google 2,395億ドルと予測し、成長率は24.1%対11.9%と差は歴然だ。本記事では逆転を支えるAdvantage+とReelsの構造を読み解き、「検索一強」を前提にした予算配分を日本の広告主が今すぐ見直すべき理由を解説する。

SEO

GoogleがFAQリッチリザルトを5月7日付で終了——『構造化データはSERPの見た目』時代の幕引き、AI Overview citation 38%とつなげて読むSEOの次の現実

Googleは5月7日付で構造化データFAQPageによるリッチリザルトの表示終了を公式ドキュメントで通告した。Search ConsoleのレポートとRich Results Testは6月、APIサポートは8月に段階的に外される。本記事は単なる機能廃止としてではなく、Ahrefsが直近の研究で示した『AI Overviewの引用元のうち上位10位由来は38%へ低下』という事実とセットで読み、構造化データの位置づけが「SERPの見た目を稼ぐ材料」から「AIが文脈を理解するためのデータ層」へ移っていることを掘り下げる。日本のSEO担当が今期着手すべき棚卸し項目も提示する。

EC

TikTok Shopが米国でTargetを抜く——eMarketer試算「2026年US売上$23.4B・前年比+48%」、日本では『流通の70%がコンテンツ起点』が示す勝ち筋

eMarketerが5月に公表した最新予測は、TikTok Shopの2026年米国EC売上を$23.41B(前年比+48%)と置き、Target・Costco・Best Buy・Krogerを下回る規模ではないと指摘した。日本でも提供開始から半年で流通総額の約70%が動画・LIVE起点だったとTikTok自身が開示しており、購買と滞在の境目が消えるディスカバリーEコマースが米日同時に立ち上がっている。本記事ではこの2地域の数字を重ね合わせ、日本のEC事業者がShopifyやAmazon中心の商品設計から、コンテンツ起点の発見モデルへどう棚卸しすべきかを掘り下げる。

最新コラム

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コラム

「エンジニアはもういらない」は半分正しい —— AIで何かを作る人が、次のエンジニアだ

「AIが書けるなら、もうエンジニアは要らない」。SNSではそんな声が飛び交う。だが私は、1年で100個近くアプリを作ってみて、まったく逆の結論にたどり着いた。エンジニアの定義が「コードを書く人」から「テクノロジーで価値を作る人」へと変わるだけだ。そして、その新しい定義の分水嶺は驚くほどシンプルだ——かけたコストを上回る価値を、本当に生めるのか。経営者がいま向き合うべき問いを、実装する側の視点から書いた。

上村 謙輔
コラム

AIは足し算ではなく、掛け算だ ― 「全社員にAI」という号令の前に考えたいこと

「これからはAIを使えない人間に価値はない」――そんな号令とともに、全社員へのAI展開に踏み切る企業が相次いでいる。そのプロセス自体には尊い価値がある。だが私は、現場でいくつもの「その後」を見てきて、一つの疑問を抱くようになった。AIは全社員が等しく使いこなせるツールなのか。私はAIを「掛け算のツール」だと考えている。だとすれば、全社一律の号令は本当に組織を豊かにするのか。本稿は、AI活用を否定するためではなく、より意味のある活用を選び取るための問題提起である。

上村 謙輔
コラム

AI活用は「広く浅く」ではなく「狭く深く」だ — 全社員にAIを使わせる経営に、なぜ未来がないのか

「全社員にAIを使え」という号令が日本中の会社で響いている。社員300人に作らせて100アプリができた、という成果報告も聞く。しかし、誰でも作れるものに価値はあるのか。コンテンツ業界ではすでにAI起因のジリ貧化が始まっており、効率化した分そのまま単価が下がるという皮肉な状況が起きている。私はWeb解析の現場で20年仕事をしてきたが、AIで生き残るために必要なのは「広く浅く」ではなく、自分の専門性を「狭く深く」掘り下げる方向にAIを使うことだ。そしてこれは現場に丸投げできない、経営層が責任を背負うべき戦略課題である。

上村 謙輔
コラム

MDファイルは「超著作物」である ― Claude Skills無法地帯時代に、作り手へのリスペクトを問う

Claude SkillsやMDファイルの公開・共有が加速する一方で、「たかがマークダウンファイル」という軽い認識のもと、無断コピー・転売が横行しつつある。私自身、20年分のウェブアナリストとしてのノウハウを、構造化されたMDファイル群として外在化している最中で、すでに10時間以上を費やしている。これから50時間、100時間とかかっていく作業だが、完成したそのファイル群は一瞬で複製可能だ。MDファイルは自然言語で書かれているがゆえに、プログラムコードのような保護意識が働きにくい。しかしその中身は、先人たちの血と汗の結晶であるノウハウそのものである。本稿では、作成者の意図を最上位に置く倫理観と、MDファイル群を「超著作物」として扱う意識変革の必要性を訴える。

上村 謙輔
コラム

AIで浮いた時間は、結局"誰"のものになるのか——会社にとっての業務効率化を、もう一度考える

AI による業務効率化は進んでいるが、"浮いた時間をどう使うか"を真剣に議論している会社は驚くほど少ないように感じる。人員削減、新規事業、勤務時間短縮、サービス深化——そのどれもが、会社・社員・顧客のいずれかを損なう構造を抱えているように見える。80%がAI導入に抵抗し、知人の会社では30人を10人に整理した上でAI活用を目指したが、現場は"なんちゃって効率化"に止まっている。個人のAI活用は自由を広げる素晴らしい話だが、会社にとっての効率化はそれとは別の次元にある——20年Web分析に携わってきた私の実践と失敗から感じている"モヤモヤ"を共有したい。

上村 謙輔